防災:ポータブル電源(Jackery)

防災

こんにちは。りきやんです。

今回の防災シリーズはポータブル電源について考えたいと思います。

災害ではライフラインは止まってしまうことが予想されます。そして復旧まである程度の時間を要することも過去の災害で分かっています。

今回はライフラインの中で電気について考えます。

災害時のライフライン復旧までの日数

災害時にライフラインが途絶えてしまうことは容易に想像できます。

しかし復旧までの日数については、実際に災害を体験した人でなければイメージできないと思います。

備蓄品はこれが必要(知る防災) – 日本気象協会 tenki.jp

これは日本気象協会のページから拝借しました。

「東日本大震災」と「阪神淡路大震災」のときのライフライン復旧までの日数です。

今回は電気について考えますので、最低2日間は電気がない状態を想定しなければなりません。

「阪神淡路大震災」は直下型の地震です。それに対し「東日本大震災」は海溝型地震と言われています。

直下型地震は被害範囲が少ないですが揺れによる被害が大きいです。対して海溝型地震は揺れによる被害は直下型地震と比較すると少ないですが、津波による被害が広範囲に広がります。

「阪神淡路大震災」の電気復旧期間が「東日本大震災」と比較し短かったのは被害範囲の差が影響しているのではないでしょうか。

電気がなくて困るもの

停電で一番に困るのはスマートフォンではないかとわたしは考えます。

スマートフォンの普及によりスマートフォンで多くのことができるようになりました。

通話は当然ですが、懐中電灯にもなりますし災害状況の情報収集にも欠かせません。SNSを使用した情報のやり取りも可能です。

これがなければとても不便になると思います。

他に必要となると考えられる電化製品は以下のものが挙げられます。

  • 照明
  • 調理器具
  • テレビやラジオ

以上に挙げたもの以外でも、各家庭によってライフスタイルは違いますので他の項目も挙がるかもしれません。

わたしたちの生活環境を見回すと、電気によって成り立っているといっても過言ではないと思います。

非常時に電力を得る手段

では、ライフラインが断たれた状態で電力を得る方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

  1. 太陽光発電などの環境を利用した発電
  2. 発電機
  3. 車のバッテリー
  4. ポータブル電源

1.太陽光発電などの環境を利用した発電
最近は自然エネルギーを利用した発電方法として、太陽光発電がメジャーです。周りを見渡すと必ず目に入るぐらい普及しつつあります。太陽光だけでなく他には風力発電や水力発電などがありますが、個人が利用できるのは太陽光が一番現実的だと思います。
しかし太陽光発電を行おうとする場合、初期費用が大きく必要です。一般的には住宅の屋根に設置するパターンが多いと思います。設備費用や設置費用など数百万円になります。電気を売って設置費用を回収する考え方もありますが、現在は売電価格も下がっており回収するほど収入は得られないようです。

2.発電機
発電機で発電する方法も電力を得る方法の一つです。発電機にはどのようなものがあるのでしょうか?

非常時の備えにおすすめの発電機|はじめての発電機選び|Honda

HONDAの発電機ホームページから拝借しました。

発電機を動かすためには動力が必要です。HONDAの発電機はガソリン・LPガス・ガスカセットボンベを燃料にしています。

まず燃料がガソリンは不便です。理由として一般の家庭ではガソリンを常備することはありません。車の燃料はガソリンが多いですのでそれを使用しては?っと思うかもしれませんが、まずガソリンを抜くためのポンプが必要です。次にガソリンの取り扱いは非常に危険です。静電気で引火する可能性もあります。そのためガソリンの抜き取りは資格が必要です。またガソリンを保管するためには携行缶が必要ですが、車から抜いたガソリンを携行缶に入れるのは消防法で禁止されているようです。ガソリンスタンドに行き携行缶へ入れる時もガソリンスタンドの従業員に依頼しなければなりません。それだけ危険な燃料を自宅に保管するリスクも非常に高いです。

次にLPガスですが、これはLPガスを一般的に使用している家庭であれば便利であると考えます。常に自宅にストックしてある状態ですし、接続するために専用のガスコードが必要らしいので工事費が必要ですが準備しておけば有効ではないでしょうか。しかしこれは一戸建ての場合のみでマンションには適しません。

次はガスカセットボンベを使用する発電機です。ガスカセットボンベであれば保管も簡単で、手軽に発電機を使用できると思います。

これらの発電機のメリットとしては、燃料があれば継続して電力が得られる点があります。デメリットとしては、発電機や燃料の置き場所を確保しなくてはならない。発電時に騒音や排ガスの問題があります。そのため田舎の一軒家であれば有効ですが、ある程度住宅が密集している地域では使用は難しそうです。わたしはマンションに住んでいますので、発電機は使用しにくい環境にあります。

3.車のバッテリー
車にはバッテリーが搭載されています。それを使用する考え方もあるようです。PHEVやEV車であればそこから電源を取ることができたり、自宅にV2H(Vehicle to Home:充電に加え、車両に貯めた電池を自宅などへ供給出来るシステム)を設置すれば自宅でも電気を使用することもできます。
しかしいずれにしても高額であるので、初期投資やメンテナンス費用も必要となってきます。

三菱のPHEVを比較|三菱のPHEV|MITSUBISHI MOTORS JAPAN (mitsubishi-motors.co.jp)

三菱のアウトランダーが有名なようなので、三菱のページから拝借しました。とってもかっこいい車ですが、お値段もかっこ良くて500万円近くするようです。

4.ポータブル電源
ポータブル電源はバッテリーそのもののイメージです。家庭用コンセントで充電することができ、貯めた電気を使用できます。出力はポータブル電源の容量によって違い、大きい物は電子レンジやドライヤーも使用できます。

Jackery ポータブル電源の選び方 – Jackery Japan

ポータブル電源で有名なJackeryのページです。用途によってポータブル電源の種類が色々あります。最近ではキャンプでも重宝されているようです。

Jackery ポータブル電源の選び方 – Jackery Japan

スマホの充電から電子レンジやドライヤーまで使用できる種類は多いです。

ソーラーパネルを使用すれば充電も可能となります。まさに災害時にとても重宝しますね。

予算としては2万円~20万円程度といったところでしょうか。安くはありませんが、上に挙げた電力供給方法と比較すると手が届きやすい金額です。

我が家はJackeryを選択

我が家はマンションの一室に住んでいます。なので発電機や太陽光発電は導入しづらいです。PHEVにしても高額ですし、自宅に蓄電システムを導入することも困難かと思います。

あまりお金をかけずに効果的な電力確保方法としてポータブル電源を選択しました。

ポータブル電源を購入すると決めたのですが、ポータブル電源の種類は多く非常に迷いました。

その中でわたしはJackeryを選択しました。その理由はポータブル電源の先駆けとしてアメリカで設立されたメーカーです。災害時に使用しますので安定性・安全性を優先しました。先駆けとしてのノウハウがあるのではと考えます。

わたしが実際に購入したJackery1000です。これを選択した理由としては、災害時に3日程度は電源を確保したかったことと電子レンジやトースターも使用したかったからです。

熱源としてはカセットガスを備蓄していますが、電子レンジも使用できれば食事の種類も増えるのではと思いました。

わたしは楽天市場の“お買い物マラソン”でできるだけポイントを獲得できるようにしました。そしてJackeryは割引もしていましたので、わたしは20%offで購入することができました。

購入後レビューするともらえる収納バックです。付属品も入れることができるので便利です。

これをバッテリーを長持ちさせるために80%程度充電しておき、クローゼットに収納しています。

Jackery ソーラーパネル 100W – Jackery Japan

わたしが次の購入を考えているのが、このソーラパネルです。これがあれば太陽光で充電できますので、長期の停電でも電気を確保することが可能となります。

実際に使ってみた(炊飯器)

Jackeryのポータブル電源を購入しましたが、災害時に使用するためには定期的な使用が必要かと考えます。いざ使おうと思ったらバッテリー残量が少なかったり、故障していたりする可能性も考えられます。

そのようなことを予防するために、月一回程度の利用を目標としています。

初めての使用に炊飯器を選択しました。災害時に使用する可能性を考えた選択です。

使用したのは像印の炊飯器です。5合炊き(1.0Ⅼタイプ)の炊飯器です。

詳細なデータは以下のようになっています。

消費電力は1105Wで使用可能です。1回当たりの炊飯時消費電力は142Whです。

使用前のポータブル電源のバッテリー残量は79%でした。

1回の炊飯でどの程度減るのでしょうか。

炊飯器のコンセントをポータブル電源につなぎ、“エコ炊飯”コースで炊いてみました。その結果は、、、

59%まで減っていました。20%バッテリーを使用したことになります。

災害時に使用するのは躊躇する電力消費量でした。どうしても、炊飯器でご飯を炊かなければならない状況でない限り使用することはなさそうです。

まとめ

電源の確保方法はそれぞれの家庭状況によって変わると思います。一戸建てかマンション、都会か田舎、一人暮らしなのか家族が多いかなどです。あと重要な項目として、お金をかけることができるかです。災害時の準備はお金をかければかけるほど、良い製品を揃えることが可能です。しかし災害時のために大きなお金をかけて、日常生活が困窮していては本末転倒となるかと思います。

各家庭に合わせた適度な防災準備ができるよう、どのような選択肢があるのかは知識として持っていた方が良いと思います。

今回わたしはJackeryのポータブル電源を選択しましたが、調べてみて他のポータブル電源が劣っているとは思いませんでした。優劣付け難かったです。迷ったのでJackeryの実績を買ったといったところです。

このブログを書いている最中にも小さな地震がありました。本当に近々大きな地震があるかもしれません。

日頃から大きな地震が起こったときのことをイメージし準備することで自分の命は当然ですが、大切な人の命も守ることができると思います。

それではまた(^^)/

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