新型コロナワクチン(mRNAワクチン)②

新型コロナ

こんにちは。りきやんです。

前回の続きです。

新型コロナ(COVID-19)の情報も含めて整理したいと思います。

コロナウイルスとは

コロナウイルスは日常的に人に感染する4種類のウィルスです。冬季に流行が見られ、いわゆる風邪の原因ウィルスです。それと少し前に流行ったSARSとMERSの2種類を合わせた6種類がありましたが、今回中国の武漢で認めた新しい7種類目のコロナウィルスを新型コロナウィルスといいます。

感染経路は飛沫感染や接触感染

もう皆さんご存じと思いますが、コロナウィルスはどのようにして人から人へ感染するのかというと、飛沫感染と接触感染です。

飛沫感染は、咳やくしゃみをしたときに、口や鼻から飛び出す細かいしぶきを介して感染します。よく話題になっているお酒を飲みながらの長時間の会食で、細かい唾液を介しての感染が多いようです。空気感染ではないので、同じ空間に滞在することでの感染の可能性は低いですが、全くのゼロではないようです。席が離れているからと言って、マスクを外し油断していると感染のリスクはあります。

もう一つは接触感染で、新型コロナウイルスが手に付着した状態で目や口を触ると感染してしまいます。これを予防するために手洗いや手指消毒が有効です。

コロナウィルスの致死率

新型コロナウィルスの致死率は約2%と言われています。インフルエンザの致死率は約0.05%と言われていますので、約40倍ですね。

厚生労働省ホームページより(速報値付)⑤ー2~4発生動向グラフ20210106 (mhlw.go.jp)
厚生労働省ホームページより(速報値付)⑤ー2~4発生動向グラフ20210106 (mhlw.go.jp)

新型コロナウィルスの死亡者は40代以上で多くなっています。

感染数は若年層に多いですが、死亡数は高齢者に多いです。このデータは2021年1月6日時点のデータです。ここ最近に認めるようになった変異種は若年層でも重症化すると言われていますので、すこしグラフは変わるかもしれません。

致死率は約2%と言われていますが、高齢者にとってはそれ以上の数字です。

新型コロナ死亡者数

新型コロナの死亡者数はどうなっているのでしょうか。

5/7時点で世界の死亡者数は3,256,034人です。
日本の死亡者数は10,589人です。
世界で一番死亡者数が多い国はアメリカで585,109人です。

日本の人口は約1億2000万人、アメリカの人口は約3億3000万人です。
総人口で見ると日本の死亡者数は少ないです。

ただこの数字を見て多いのか少ないのかは意見が分かれるところだと思います。

ワクチン接種率

アメリカのワクチン接種率は約35%、日本のワクチン接種率は約1.1%だそうです。

ワクチン生産国ではないので、生産国と比較すると少ないのは分かりますがとても低い数値です。

ワクチンの効果は90%以上

今日本で使用されているmRNAワクチンの効果は、2回接種した場合90%以上あります。インフルエンザでは60%程度と言われているので大変効果は高いです。

しかし注意しなければならないのは、感染を予防するのではなく発症や重症化を予防してくれるということです。これは感染予防できているのかどうかというのを現実的に調査できないため、感染予防については不明となっているとのことです。

コロナワクチンの効果・必要性|NHK

ワクチンに期待される効果には、▼感染そのものを防ぐ「感染予防の効果」、▼感染しても症状が出るのを抑える「発症予防の効果」、▼症状が出ても重症にならないようにする「重症化予防の効果」、▼多くの人がウイルスへの抗体を持つことで社会全体が守られる「集団免疫の効果」があるとされています。
このうち、感染を予防する効果は感染しても発症しない人が多くいることや、ウイルスが人の細胞に入り込んでいないか詳しく調べないといけないことなどから実証することが難しく、新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験では、ワクチンを接種した人のグループと偽薬=プラセボを投与した人のグループで発症した人の数を比較していて、主に発症を予防する効果について調べています。

コロナワクチンの効果・必要性|NHK

しかし最近の見解としては、感染予防にも効果があるのではということです。

集団免疫

集団免疫(しゅうだんめんえき、: herd immunity, herd effect, community immunity, population immunity, social immunity)とは、ある感染症に対して集団の大部分が免疫を持っている際に生じる間接的な保護効果であり、免疫を持たない人を保護する手段である[1][2]。多数の人々が免疫を持っている集団では感染の連鎖が断ち切られる可能性が高く、病気の拡大は収まるか緩やかなものとなる[3]。あるコミュニティにおいて免疫を持っている人の割合が高ければ高いほど、免疫を持たない人が感染者と接触する可能性は低くなる

集団免疫 – Wikipedia

ワクチン接種率を考える上で重要となってくるのは、集団免疫という考え方です。

ワクチンを打つ目的として、個人が感染しない目的もありますが感染を拡大させないことが重要です。集団免疫を獲得することができれば、現在のように何度も緊急事態宣言が必要となることもないでしょう。

この集団免疫を獲得するために必要なワクチン接種率は一概に言えず、40%だったり70%だったり意見が分かれています。

仮に40%だとしても日本の接種率はまだまだ少ないです。

ワクチンを打つメリット・デメリット

ワクチンを打つメリットとしては

  • 発症や重症化を防ぐことができる
  • 集団免疫を獲得することができれば、以前の生活に近い状態に戻ることができる(経済が回る)
  • 新型コロナ患者増加による医療破綻を防ぐことができる

デメリットとしては

  • 短期的な副反応のリスクがある
  • 未知のワクチンなので未知の副反応が出る可能性がある

などがあると思います。細かなものはもっとたくさんあると思います。

今までの現状を見ると、ワクチンを打たない場合は感染者が増加すれば行動の自粛が求められ、感染者が減少すればそれが緩み、また感染者が増加するといった流れです。

つまり終わりなくこの状況が続きます。感染者が人口の50%を超え自然免疫を獲得すれば、集団免疫を獲得する可能性もありますが、その場合は感染者の2%が死亡することを忘れてはいけません。120万人が死亡するのです。これはアメリカの死亡者の2倍以上です。

当然ですが医療崩壊するでしょうし、新型コロナ以外の疾患患者さんにも影響を与えます。経済も更に落ち込むので自殺者の数も増加するでしょう。日本の国力も低下するので、更に様々な悪影響があるはずです。

わたしは医療従事者で新型コロナ患者さんの対応をすることもあります。自分を守るためや家族を守るためにもワクチンの接種を選択しました。

ワクチン接種は個人の選択に委ねられています。ワクチンや新型コロナについて正しい知識を持ち、その上で選択する責任が国民ひとりひとりにあるのではないでしょうか。

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