こんにちは。りきやんです。
前回からの続きです。
分散とは
分散の意味は複数あります。
- 「資産の分散」
- 「時間の分散」
- 「地域の分散」です。
投資の格言に「たまごは一つのかごに盛るな」というものがあります。
これは例えるなら、日本のトヨタという会社に一点投資してしまえば、確率は低いですが何かのアクシデントでトヨタが倒産した場合に自分も資産を大きく失ってしまうということです。
それを避けるために分散は非常に重要な項目です。
資産の分散
資産にはいろいろあります。
まず日本人に非常に多いのは「預金」です。これは通貨「円」の中の「預金」という資産です。
他の資産としては、まず通貨の種類があります。世界の通貨といえば「ドル」です。他には「ユーロ」「人民元」「オーストラリアドル」などです。
通貨分散する目的はその通貨が大暴落した場合にダメージを軽減するためです。
よく聞く言葉で「ハイパーインフレ」があります。「ハイパーインフレ」になるとパンを一つ買うのに札束が山のように必要となります。パン一個で一億円といったようにです。
要するにその通貨の価値が限りなく0に近くなるということです。
「それは遠い外国の話で日本では起こりえない話でしょ?」と思うかもしれませんが、第二次世界大戦後にそのハイパーインフレが起こっています。
ハイパーインフレまでいかなくても、今すでに物価が上昇しインフレが始まっています。緩やかなインフレは政府が目指しているものですが、それを超えるインフレはコントロールができなくなり「ハイパーインフレ」につながる可能性も出てきます。
他に通貨以外の資産としては「株式」「債権」「不動産」などです。
これらのことを考えると、日本人は預金だけを資産として持っている人が多いので、いかに資産が偏っているのかが分かります。
資産の分散を行うことで、リスクを低くすることができます。つみたてNISAでは分散できる投資信託を選択することが可能となっています。
時間の分散
時間の分散は毎月決まった額を購入することで、タイミングを計る必要がなくなります。
これは「積立」の部分でも書いたことですが、人間はタイミングを計るような購入をするとどうしても「高値で買って安値で売る」という行動になり易いです。それを防ぐための時間の分散です。
金融庁ホームページからの抜粋です。機械的な購入でタイミングについて悩むことを排除しようという考え方です。
ところで「一括購入」と「分散購入」ではどちらがリターンが大きいのかというと、「一括購入」の方がリターンが大きいというデータがあります。
これはある程度長期の運用が前提ですが、「一括購入」の方がそれだけ大きな資金を長い時間運用できるからです。
しかし大きな金額を一括で投資すると、その後の値動きに精神的な負担が大きくなるためあまりおすすめはできません。
地域の分散
「地域の分散」はそのままで投資する国を分散します。
わたしは投資を始めるまで、投資するなら日本が一番安全でリターンも大きいだろうと思っていました。
しかし実際の株価を見ると、アメリカの株価は右肩上がりで日本の株価は約30年間横ばいです。
日本のバブル崩壊後約30年間は成長せず、アメリカの企業は成長し続けたことが分かります。
アメリカだけでなく世界は成長し続けている国が多く、国別の給与水準では日本は横ばいで世界の水準が上がりつづけています。
OECDデータから抜粋しました。G7の平均賃金の推移です。とても残念な結果となっています。
日本の平均賃金は横ばいですが、税金は上がり続けていますのでその結果手時給与は減り続けています。
これらのことから、日本だけに投資することの危うさやリターンの低さは分かります。
よって世界に分散した投資が有効である可能性が高いことは認識しなければなりません。
まとめ
「つみたてNISA」は国がわたしたちに投資ができるように設けた制度です。
できるだけリスクを低くし、リターンが大きくなるようわたしが書いた以外にも沢山工夫されています。
もちろん改善点もありますが、投資初心者が投資の第一歩として利用するのに最適な制度ではないでしょうか。
老後2000万円問題で話題になりましたが、老後の生活を公的年金だけで補うことは難しと思います。
貯金でも良いのですが、それではリスクが高まりますので投資についても考えるべきだと思います。
日本ではお金に関する義務教育はほとんどなしに等しいです。それどころか、お金について話すことがタブーのような空気さえあります。
しかしお金を稼ぐために人生の大半を費やしているのに、お金については考えないのは大きな矛盾ではないでしょうか。
この「つみたてNISA」という制度をきっかけに、お金についてもっと意識し学ぶことができれば更に豊かな人生を送ることが可能だと思います。
「つみたてNISA」についていろいろ書きましたが、もっと書きたいことがあって上手くまとまりませんでした。
後輩に伝えるときの反省にしたいです。
それではまた(^^)/